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タマラのロマンス小説

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海運王の花嫁 ~サン・テロス公国物語1~夏海弘子先生コミカライズ

海運王の花嫁12

 
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「アレク、どうしたの、アレク!」

 カテリーナはアレキサンダーに歩み寄り、椅子に座っているアレキサンダーの頭を抱き寄せた。こんなに悲しい表情を見せる理由はわからないが、こんな表情のアレキサンダーを見過ごすわけには行かない。



 アレキサンダーはカテリーナに黒い髪を優しく撫でられ、これがブリストル家の女性の手段だと感じた。

ブリストル家の女性はこうやって簡単に男性を口説くのだろう。

 カテリーナの潤んだ青い瞳をみつめて、自分もアレキサンダー6世と同じ道を辿るのかと考えた。

 これもあらがえない運命なのか?

 とても腹立たしいのに、無性にカテリーナが欲しい。

 アレキサンダー6世が支配しきれなかったブリストル家の女性。僕は病弱な彼とは違い、頑健でカテリーナを支配する自信がある。

「君が欲しい」

 アレキサンダーはカテリーナを抱きしめ、唇を重ねた。カテリーナに激しく何度もキスをすると、抱きかかえて、ベッドの上に押し倒した。

「カテリーナ」



 カテリーナは性急にアレキサンダーに求められ、意識が混乱した。

 私を求めているのに、切なくて、暗く、切望した表情を浮かべている。

 アレキサンダーのような男性がこんな寂しげな表情で、女性を求めることがあるのだろうか?

 分からないままカテリーナはアレキサンダーの激しいキスに夢中で応えた。

 湧きあがる衝動。

 こんなに強い衝動が自分の内に秘められているなんて、キスされるまで知らなかった。ただ、アレキサンダーを悲しみから解き放ってあげたいという想いが胸の中から溢れてくる。

「アレク」

 アレキサンダーに熱い眼差しを浴びせられたカテリーナは突然、自分が理由もなくアレキサンダーを愛し始めているのだと感じた。


 アレキサンダーの唇はカテリーナの身体を熱く焦がし、その手はカテリーナを欲望に導いていった。カテリーナの反応に欲望が加速したアレキサンダーはカテリーナのバスローブを脱がし、柔らかい肌を首筋から唇で辿っていくと、カテリーナの小さなショーツを剥ぎ取り、敏感な場所に触れると、心は応じ始めているみたいなのに、身体は痛みを感じて震えてた。

 アレキサンダーははっとして、カテリーナから離れた。

「カテリーナ・・・・・・君は・・・・・・・・済まない」

 アレキサンダーはカテリーナのバスローブをかき集めてベッドの上に置き、自分のバスローブを持って自分の部屋に戻った。

 自室で冷たいシャワーを浴びながら先程の出来事を激しく後悔した。カテリーナの祖先は不実だったのかも知れない。だが、カテリーナがその罪を負う必要があるのか?僕は今、欲望のままにカテリーナを抱こうとした。カテリーナが初めてでなければ今頃、全てを奪っていたはずだ。

 今の出来事の責任を取るべきだと決断した。

 一国のプリンスである前に一人の男である僕が無垢な女性にあんなことをして、許されるべきではない。
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