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タマラのロマンス小説

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 海運王の花嫁2 海運王の花嫁4
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海運王の花嫁 ~サン・テロス公国物語1~夏海弘子先生コミカライズ

海運王の花嫁3

 
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 オープニングセレモニーの日にカテリーナはクリーム色のシルクのシンプルなドレスを作った。ドレスと一緒に屋根裏部屋で見つけた、夢見るようにりりしい横顔をしたハンサムな男性のカメオのブローチを身につけようと考えた。

 このままドレスの上に付けるのもおかしいしどうしようと悩んだ挙句、カメオのブローチは金のチェーンを通してネックレスにした。

 広い壇上の隅に立ち、豪華客船がブライトン港に停泊して豪華客船の名前がセント・カテリーナ号と名付けられたのを目撃すると、自分が花束を贈呈する係りに任命された理由がわかった。

 私のカテリーナという名前はギリシア圏内に多い名前だから、オープニングセレモニーの花束贈呈にふさわしい適当な同じ名前の娘を調べて、偶然、私が該当したのよ。

 多くの人で賑わう眼下の様子を眺めて緊張しながらアレキサンダーを待った。そしてセント・カテリーナ号の上にあるヘリポートに自家用ヘリコプターを停めて、SPとともに派手に登場したアレキサンダーの姿を心底驚いてみつめた。

 なんて印象的な男性なの。

 ゴージャスとかセクシーとかワイルドとかで語りきれるような男性ではない。彼は一国の王である気品を備えつつ、海運王にふさわしい威厳と危険な匂いを強烈に放っている。

 アレキサンダー・リバノスは一歩、歩くごとに周りに居る女性達が催眠術をかけたように、うっとりと眺めてしまうタイプの男性だ。

 太陽の日差しを浴びたようなオリーブの瞳。皆と同様、彼をみつめすぎて危うく持っていた大きな薔薇の花束を落としそうになった。

 落ち着くのよ、私。

 アマンダが壇上の真下で嬉しそうにデジタルカメラを私に向けている姿に注目するのよ。

 アレキサンダーがSPに挟まれながら、長い脚で優雅にレッドカーペットの上を歩いてこちらに向かってくると、彼が値踏みするかのように自分を観察しているのに気づき、緊張がピークに達した。




 一方、アレキサンダーはカテリーナを観察し、想像以上だと満足した。百七十センチのすらっとした肢体に黒い艶やかな髪、陶器のような白い肌。しかし彼女は高価なシルクのドレスを身につけている。彼女は浪費家なのだろうか?だとしたら問題だ。

 もっと近づいて、カテリーナを眺めてみないとたいと分からないのだが。

 カテリーナをこのオープニングセレモニーの花束贈呈係に選んだのは他でもない。カテリーナは僕の花嫁候補だからだ。

 アレキサンダーは差し迫った自分の結婚問題に年々頭を痛めていた。サン・テロス公国は僕の治める国だが、海運王も兼ねている僕はギリシアの他の海運王達の娘達を勧められる。今まで海運王達の娘達を体よく断わってきたが、そういう訳にもいかなくなってきているのが現状だ。

 その点、カテリーナは我が公国の妻に迎える条件を満たしている。

 アレキサンダーは溢れんばかりの笑顔をカテリーナに向けた。  

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