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タマラのロマンス小説

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 誘惑の演技 19 悪女の仮面 1
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誘惑の演技~江成いちこ先生コミカライズ

誘惑の演技 20

 
 誘惑の演技 19 悪女の仮面 1
「オパール、君に真実を告げなくて申し訳ないと思っている。君に真実を告げることが出来なかったのは君を愛しているからだ。僕は君に嫌われたくなかった」

 ジョーンズはオパールの背中に手をまわし、離さないと言わんばかりにきつく抱きしめた。

「オパール、君を愛しているんだ。僕と結婚してくれ」

 突然の告白に私は硬直した。ジョーンズに一番言って欲しかった言葉で、一生言われる事がないと思っていた言葉が聞けるなんて夢のようだ。驚きのあまりに震えた。

「・・・・・・どうして?私は人殺しの娘なのよ」

「僕の母は死んでいない。だがマイクにだまされた時に自殺未遂をした。今はカウンセリングを受けている。君がマイクを問い詰めた時、マイクに少しでも反省して欲しくて黙っていたんだ」

 ジョーンズはそばかすが出来たオパールを嬉しそうに眺めた。そばかすがとても愛らしくて僕は彼女の鼻の頭にそっとキスをした。

「僕は愚かだった。君に嫌われたくなくて母のことを言い出せずにいた。僕はマイクに復讐するために君の事を調べ、あのバーに通っている事を知り、どういう女性なのか直接調べようと思った」

 真剣な表情のままジョーンズはオパールの帽子を取り払い、髪の毛を愛撫すると話を続けた。

「僕は君と初めて会った日から君を愛し始めた。僕のコテージに君を抱きかかえて、敷居をまたいだときにはもうその兆候が現れていた。僕は君を恨んでいない。むしろその逆だ」

「でも、貴方のお母さんに歓迎されないわ。カウンセリングを受けているのでしょう?」

「母は君を歓迎するよ。僕はすでに母と話し合った。君がマイクにされたことを話すと、自分より君の方が被害者だと同情していた」

「オパール、君がいないと僕は生きていけない。君の全てを愛しているんだ。君が僕を肉体的にしか愛していないことはわかっている。僕はそれでも君と結婚したい」

「ジョー、私も貴方を愛しているわ」

「復讐しようと計画して近寄ったのに?ひどい男性だと思わないのか?」

「ええ、勝手に私の気持ちを決めるのはひどいことだわ。私も初めて会ったときから貴方を愛しているもの」

「本当に?」

 確かめるようにジョーンズはオパールの瞳を覗きこんだ。彼女の瞳は愛と自信に満ち溢れて輝いている。

「オパール、僕と結婚してくれるかい?」

 オパールがうなずくと、ジョーンズはオパールの顎をあげてキスをした。永遠を思わせるような長いキスを彼女に浴びせると、ポケットの中から輝くオパールの指輪をだして、彼女の左手の薬指にはめた。オパールは指輪の石の淡く煌めく虹色の光の中にジョーンズ愛を見つけたように感じて微笑んだ。

 ジョーンズとキスをしている最中に、目の端でソフィーの姿をとらえた。ソフィーはオパールにウインクすると、気を利かせて裏口から出て行った。

「ジョー、ついて来て」

 オパールは自分の部屋にジョーンズを連れて行くと部屋のドアの鍵を閉めた。背伸びしてジョーンズにキスをした。ジョーンズのシャツのボタンを外すと、ジョーンズの胸に顔を押し当てた。

「ジョー、この際、はっきり言うけれど、私が疲れているとか勝手に判断しないで欲しいの。私はいつでも貴方に抱かれたいわ」

「オパール」

「ジョー、貴方を愛しているの。貴方に会えない間、私はアンジーより寂しい思いをしたのよ。アンジーにはリュークの子供がいるのに、私には貴方の子供がいないなんて」

「オパール、僕は君に似た可愛い娘が欲しい」

「私に似た娘ならすでにこの家に二人いるわ。私に妹達がいたの」

「君に似た美しい娘が他に二人もいるなんて素晴らしいことだが、もう数人、美しい娘達がいてもいいと思わないか?」

 二人は激しく愛し合い、二度と離れないといわんばかりにしっかりと抱き合った。仲良くシャワーを浴びた後、キッチンでソフィーに教えてもらった料理と紅茶をジョーンズにだすと彼は喜んでそれを食べた。

「君が居なくなってから紅茶を飲んでいないんだ。君を思い出すからね」

 二人は色々と語り合った。オパールは母と和解したこと、義父のケニーに親切にしてもらったこと、そして可愛い妹達のことを笑顔で語った。

 ジョーンズはマイクを問い詰め、オパールのアパートメントに来たのは、四年前の持ち逃げでは懲りずに、オパールに金の無心に来たことを聞き出すと、二度とオパールに近づくなと警告したことと、婚約指輪を買ってからプロポーズしようと婚約指輪を買って撮影所に行くと、オパールがすでに居なくなっていた事を話した。更にオパールを探し続け、オパールの事務所のホームページの書き込みでここにいると確信したことを話した。

「君のような美人はそう多くはいないからね。君に似ている美人がスコットランドにいるということは、君は母親の元だろうと絵葉書を拝借したんだ」

 しばらくしてソフィーとサファイアとトパーズが帰ってくると、ジョーンズはオパールに似た美人が他にもいるという事実に驚いた。オパールの母、ソフィーも若々しく美人である。

 オパールは愛する妹達に別れを告げた。

「サファイア、トパーズ。王子様が迎えに来たからロンドンに帰るわ」

「僕はオパールを愛しているんだ。僕とオパールの結婚式には来て欲しい。それにいつでも遊びに来てくれないか」

 サファイアとトパーズは姉がずっとここにいると思って、泣きながら別れを惜しんだが、ソフィーが二人を優しく慰めた。



 二ヶ月後、結婚式の花嫁の父はケニーに担当してもらった。花嫁介添人はリンダでサファイアとトパーズもフラワーガールを努めた。

 ジョーンズの母、ダイアナとは思ったよりもすぐに打ち解けた。ダイアナはオパールに深い理解を示し、お互いに被害者だったことを認め合った。ダイアナはカウンセリングよりもオパールと話す方が精神的に落ち着くらしく、最近ではマイクのおかげでジョーンズとオパールが結婚したとまで語っている。

 オパールはダレンの予告どおり、英国一の女優だと称されたが、今ではジョーンズが脚本を手掛けるコメディーものに毎回色々な役で少しだけ出演している。

 オパールがケニーの腕に手を置いて祭壇に向う姿をジョーンズは涙ぐんで眺めた。やはりオパールは輝くばかりに美しい。撮影の時のウエディング姿より、今の純白のウエディングドレス姿で僕に向かって幸せそうに微笑んでいる姿はたとえようもなく清楚な印象を受ける。

 内面から輝いている、オパール。

 ジョーンズは神父に誓いのキスをするように告げられると、オパールに永遠の誓いをこめてキスをした。



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応援ありがとうございました。
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