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タマラのロマンス小説

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 誘惑の演技 18 誘惑の演技 20
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誘惑の演技~江成いちこ先生コミカライズ

誘惑の演技 19

 
 誘惑の演技 18 誘惑の演技 20
 スコットランドに来て一週間が経過した。事務所からは仕事の依頼が殺到しているので、早く復帰して欲しいとメールがあった。仕事を復帰するとどこかでジョーンズと再会する確率は高い。それに彼が私を指名すると受けざるを得ない。

 いっそう女優を辞めてしまおうかとも考えた。マイクがお金を奪ってから四年、あれからかなりの貯蓄がある。このお金で学校教育を受けなおし、別の仕事につくのもいいかも知れない。

 そう考えたものの、女優の道を諦めきれず、改めて自分は女優業が好きだということに気が付いた。それにジョーンズのこともまだ愛している。でも私は人殺しの娘。ジョーンズからは決して愛されない。

 オパールは鏡を眺めて鼻の頭にそばかすが出来ていることに気が付いた。ここのところおしゃれな姉を演じすぎていて日焼け対策を怠っていたようだ。妹達とお揃いの可愛いサンドレスを着ているのがいけないのかも知れない。

 サファイアには瞳に合わせたブルーのサンドレス、トパーズは髪の毛に合わせた茶色のサンドレスをプレゼントした。私もこの二人に合わせて金褐色の瞳に合わせて黄色いサンドレスを着て何が悪いというのだろう。

 三人でお揃いの服と着替えを含めて三着ずつ買うと、さすがにソフィーから妹達を甘やかしすぎだと注意されたが、今まで買えなかった誕生日プレゼントだと私は主張した。

 スコットランドに滞在している最中に、自分が近所の人達の噂になっている事実に気が付かなかった。事務所が作ったホームページに熱狂的なファンが、オパールに似た美女の姉妹がスコットランドにいるという書き込みをしていたことも知らなかった。

 あれから二人の妹は競って私のベッドで一緒に寝たがった。少し狭いけれど、キングサイズのベッドで三人が並んで眠った。

 妹達が学校へ行っている間に、ソフィーに家庭料理を教えてもらった。ジョーンズと過ごした日々は作れる料理の種類が少なかった。そこも反省している。愛するジョーンズに料理を披露することは永遠にないだろうと思うと、寂しさが胸をよぎった。

 朝、学校に行く妹達を見送ると、いつものようにサンドレスを脱いで、黒のタートルネックとジーンズ、サングラスに長靴を履いて庭の木に水やりをした。水道の蛇口を閉めホースを巻いていると、通りの向こうからジョーンズに似た人が歩いてきた。あれから彼と背格好が似ている人を見るたびに、彼だと勘違いしてしまう。私はその男性から視線を反らしてホースを巻き続けた。

「オパール」

 その声に驚いてホースを落とした。サングラスを外すと、目の前にジョーンズがいる。彼は黒のスーツに白いカッターシャツという服装だった。あいかわらず、荒削りな顔だったが、疲労のあまりに目の下にしわができて、頬もこけている。

「ジョー、どうしてここがわかったの?」

 呆然としていると、ジョーンズは私のサングラスを外して、優しく抱き寄せた。


 ジョーンズは深呼吸すると、オパールの瞳を覗きこみ、真剣な表情をした。
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