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タマラのロマンス小説

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誘惑の演技~江成いちこ先生コミカライズ

誘惑の演技 18

 
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「オパール、オパールずっと会いたかったわ。私の娘」

 次の日の朝、スコットランドのグラスゴー駅に着くと、母のソフィーは私を見るなり両手を広げて抱きしめた。私はソフィーの腕の中で、母の匂いを感じ、懐かしい気持ちで胸が一杯になった。

 愛する母ソフィー。

 気がつくと若い娘二人にも抱きしめられていた。私は不思議そうに若い娘達を眺め、やがてスコットランド語でソフィーを責めた。

「ママ、どうして教えてくれなかったの?私に可愛い妹が二人もいるということを」

「貴女を捨て、私だけが幸せになったのが許せなかったの。他の娘を可愛がっているという事実を貴女に知られたくなかったから」

「オパール、お姉さん。私はサファイア。十三歳よ」

 サファイアは嬉しそうにスコットランド語で自己紹介した。サファイアはオパールと同じ金色の髪の娘で青い瞳をしている。

「私はトパーズ。十一歳。ママからお姉さんの事をずっと聞いて育ったわ。ママを許して欲しいの。あの、英語を話せるのよ私達」

 トパーズはオパールと瞳の色が同じの金色で、髪の毛は温かみのある茶色だった。

「ママ、ママが幸せに暮らしているのはいいことよ。むしろ可愛い妹達の存在は教えて欲しかったわ。今まで誕生日プレゼントもクリスマスプレゼントも妹達に買っていないじゃない」

 思いがけない妹達の存在を嬉しく思い、サファイアとトパーズの頬に何回もキスをした。天蓋孤独だと思っていた自分に、可愛い妹が二人もいたという思いがけない事実を知って良かったと感じた。

 私の腕にサファイアとトパーズの腕が絡まると、私は二人を連れて買い物に出かけた。
 

 夜中、二人の妹が寝静まった後、ソフィーは別れていた隙間を埋めるように、私に事実を語った。ソフィーはオパールを連れて離婚したかったが、マイクがそれに同意しなかった事、マイクがしょっちゅう浮気を繰り返していたことを語った。

 ソフィーの肩を優しく抱いているソフィーの夫、ケニーがソフィーのかわりに何度も私に対して謝った。

 ソフィーの話も聞いて、ソフィーがケニーから愛されていることを感じ、全てを許した。もしジョーンズに出会う前ならば決して許さなかっただろう。彼に愛されたいと切望していた私はソフィーの気持ちが痛いほど理解できた。

 四年前の出来事を二人に話した。マイクが人殺しであることや、お金の持ち逃げ、そしてジョーンズのことも思い切って話した。二人はオパールの話に深く共感し、ケニーはオパールに語った。

「僕達は数年前からこの家に住んでいるが、ここには君の部屋があるし、女優を辞めてここで住んでも構わないよ。僕は君を娘にしたい。僕の娘になってくれるかい?」

「いいの?」

「ああ、君はソフィーそっくりだ。君の話を聞いてますます自分の娘にしたくなった」

「当分ここに住んでもいい?ママもそうだけど、新しい父親も出来たし、妹が二人もいるのよ。妹達がいるなんて幸せな事だわ」

 オパールはソフィーに案内されたこぢんまりとした自分の部屋を眺めた。壁一面に発売して一週間しか経っていない化粧品の新CMのポスターが貼ってある。シャンプーのCMをしたときのポスターも数枚貼っていて、キングサイズのベッドの下には私が取材を受けた雑誌の切抜きの束があった。母は私を完全に捨てたわけではなかったと思い嬉しさが込み上げてきた。

 ベッドの中には茶色の髪の女の子、トパーズが眠っていた。きっと夜中になって、本当に姉が増えたのかが気になったんだろう。私はトパーズの髪の毛を優しく撫でた。少なくとも今日は一人で眠らなくてもいい。私はトパーズの横でその愛らしい寝顔を眺めながら眠った。

 朝、目覚めて事務所に連絡しようと携帯電話の電源を入れると、ジョーンズからの伝言が何十回もあった。ジョーンズは携帯電話の録音にどこにいるのか連絡してくれと何十回も伝言していた。

 悩んだ挙句、ジョーンズの声が入った携帯電話の録音を断腸の想いで消した。彼はきっと私を復讐のために抱いたことを謝りたいだけだ。

 否定するかのように激しく首を横に振った。謝罪なんていらない。私はジョーンズを愛している。決して謝って欲しくない。

 事務所に休業したいというメールを送ると、ジョーンズにも何か連絡しないといけないのかと悩んだ。結局、事務所に送った文章のまま彼に送った。

 やがて、トパーズも目覚めると、サファイアも部屋に入ってきた。その時オパールは今日が土曜日で学校休みだという事を知った。

 二人の妹にどこに行きたいかを尋ねた。二人は意外にもおしゃれな女優のお姉さんに服を選んで貰いたいらしい。普段は地味な服しか着ないといったら夢を壊すだろう。

 自分の服を一着も持ってきていないことに気が付いた。ソフィーと服のサイズが同じだったので、ソフィーの服を借りて妹達と出かけた。

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