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タマラのロマンス小説

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 誘惑の演技 5 誘惑の演技 7
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誘惑の演技~江成いちこ先生コミカライズ

誘惑の演技 6

 
 誘惑の演技 5 誘惑の演技 7
 ジョーンズがいつのまにか私の背中に手をまわし、私達の間に濃厚な空気が流れた。

 やがてジョーンズが困ったようにダレンの方に視線を送り、ダレンは笑って終了の合図をだした。

「オパール、どこでそんなことを覚えてきたんだ。君が大人の女性になったことに、僕もスタッフもまるで気がつかなかった。どうやら君はいつもの役も、ジョーの要求する役も演じる事が出来る女優に成長したようだ」

 ダレンの解散の合図と共に各自が帰宅を急ぐ中、ジョーンズは私の腕を握り、誰の目にも届かないスタジオの隅に連れて行った。

「オパール、今夜は一緒にディナーへ行こう」

「貴方とはどこにも行かないわ」

「どうして?」

「私、貴方が仕事に関係ある人って知らなかったもの。知っていたらあのバーでも誘わなかったわ」

 一秒ごとに自分の発言を後悔したが、元から仕事場の人とは個人的な関係を持たないと決めていたので、それを押し通そうとした。

「私、公私混同はしないタイプなの。だから職場付き合いのある人はお断りよ」

 断ったにも関わらず彼は私を抱き寄せて、私の顎を右手で上げ、唇に唇を重ねた。

「オパール」

 ジョーンズが更にキスを深めていく。私は陶然として彼のキスを受け入れた。彼のキスは僕達の間に流れている濃厚な空気を無視するなと訴えている。
 
「イエスといってくれ」

 彼はキスを続けたまま私のかつらを外して投げ捨て、金色の髪をほどいて、優しく撫でるように私を愛撫した。

「ジョー、私」

「次に会った時にデートする約束だっただろう」

 私がキスを返すまでキスを続け、私の意識は彼のキスしか考えられなくなってくる。

 彼の情熱に押されぎこちないキスを返すと、満足したように唇を放した。

「さあ、着替えておいで」

 促されるまま控え室に戻り、黒のタートルネックにジーンズという地味な服装に着替えると、彼とのデートなのにさえない服装だとがっかりした。少しでも魅力的に映るように、唇にピンクの淡い口紅だけを塗り、金色の髪がつややかになるまでといた。

「ジョーンズとデートなの?」

 突然、リンダに話しかけられてとても驚いた。

「隠さなくてもいいのよ。私の異性関係も知っているでしょう?オパールが恋をするのはいいことだと思うわ」

 私は恋しているの?ジョーンズに?私が彼に感じているのはときめきと欲望だけだわ。恐らく精神的ではなく肉体的に彼に惹かれているの。きっと恋ではない。だって、男性って、所詮、父のように移ろいやすい性質なのでしょう?自分に言い聞かせながら、リンダに別れを告げて彼の元に駆け寄った。

「ジョー、家に戻って着替えした方がいいかしら」

「その格好で充分だよ」

 彼が私の手をうやうやしく取り、BMWの助手席のドアを開けてくれた。BMWの助手席に座った私は車中の凝ったスピーカーを眺めて、彼は少なくともお金目当てで近づいてきたわけではないと思い、安堵した。もうマイクから受けたような裏切りだけは受けたくない。

 BMWの中で最近話題になっている舞台や映画の話を彼は始めた。ただ単に面白かったという感想だけでなく、脚本家の視点で述べた意見は私も参考にするところが多かった。

「さあ、着いたよ」

 彼がコテージの前で車を停めると辺りを見回した。この地域は閑静な住宅街でお店は一軒もない。私が不思議そうにしていると、彼は助手席のドアを開け、私を抱きかかえて、冗談とばかりにコテージのドアを開けて敷居をまたいだ。

「ようこそ、我が家へ」

 彼の自宅に興味がわいた私はコテージの中を見回した。広い玄関の先に、落ち着いた印象のキッチンとリビングルームが隣接してある。書斎まで見せてくれ、書斎の少し散らかっていて、仕事場と化している風情が微笑ましい。

「ジョー、貴方が今までに書いた脚本が見たいわ」

「その前にシャワーでも浴びてきたらどうだ?」

 そういえば、かなり汗をかいている。オパールは導かれるまま二階の客用寝室のバスルームに案内され、大きなバスタブをみると、彼に頼んで一時間ほど時間をもらった。

 彼が一階のキッチンに下りると、早速バスタブにお湯を入れて、鞄の中からシャンプーとボディーソープを出した。以前CMをしていたシャンプーはハーブとシャボンの香りが調合されていて、私自身もこの香りが好きでいつも愛用していた。今もこのシャンプーを携帯し、愛用している。

 幸い鞄の中にいつも予備の下着と膝丈のロングTシャツを入れているので、着替えには困らなかった。

 ドレスも携帯するべきかしら?

 客用寝室のワードローブを開けるとそこには何も入ってなく、それこそ女性を連想させる私物など入っていない事実に安堵を覚えた。

 存分にバスタイムを楽しんだ後、髪の毛をタオルで巻き、顔に化粧水と身体にボディーローションを塗った。まだ時間があるようなので、身体にバスタオルを巻いて、ベッドの上で体操した。

 いつもの体操のおかげで身体は柔らかく、しなやかな動きで体操していると背後から人の気配がした。即座に振り向くと、彼が決まり悪そうに立っていた。

「ジョー、いつからそこにいたの?ノックもしないなんて非常識だわ」

「君がまだバスルームに入っていると思ったし、いざ部屋に入ると、君があまりにも熱心に体操していたから声をかけづらくて」

 シャワーを浴び終えた彼をじっと眺めてしまった。黒い髪が濡れて、艶めき、黒い瞳のセクシーな雰囲気と混じり合っている。黒いシルクのシャツにジーンズ姿という普段着の服装も彼の魅力を際立たせている。

 こんなにセクシーだなんて犯罪だわ。

 そう思いながらも、彼に惹かれていく自分が居る。

「風呂のあとの体操はいつもなの。仕事柄、体型は維持しておかないといけないから」

「食事が出来たから、下りておいで」

 彼が私に微笑むと、先に階段を下りていった。  
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