タマラのロマンス小説
ヴィーのロマンス占い~原田万木子先生コミカライズ
ヴィーのロマンス占い24
「ジャイルズ、貴方に言いたいことがあるの」
その日の夜、ヘイスティング家の彼の部屋で白いサテンのドレスに婚約のときに貰った装飾具をつけ、ベッドの中で、彼を待ち伏せした。
ジャイルズはヴィーナスのように金真珠がきらめく、彼女の美しい姿の釘付けになり、その待ち伏せにどきどきした。
「私、自分がもの凄くやきもち焼きという事実に気がついたの。ジャイルズ、今日、貴方の浮気の現場を目撃したわ」
「僕がそんなことをするわけないだろう!」
「カフェ・プルトーの前で貴方がきれいな女性を抱いているのを見たの」
あれは断じて浮気ではない。だけど、ミアとの別れの抱擁を目撃したら、勘違いされても無理はない。僕はかつてミアに嫉妬のあまり罵倒され、泣かれたことを思い出し、頭を痛めた。
とても悩んでいる彼の表情に、私は彼を信じようと決めた。彼の本心を聞くために、自分の嫉妬心を押さえて、にっこりと微笑んで警告した。
「ジャイルズ、貴方が他の女性と半径一メートル以内に近づくのは禁止、見るのも禁止よ」
不意打ちともいえる、意外な発言にお腹を抱えて笑った。創立祭の時に僕が言った言葉を持ち出すなんて、彼女は一緒にいて面白い。
「あと、カフェに行くのも禁止にするわ。結局、貴方より、私の方がやきもちやきなのよ」
「そうなのか?」
「ええ、守らないと結婚しないわ。貴方は私のものよ」
「ヴィー、君と初めて出逢った時から、僕は君のものだよ。僕が君のとりこになっているのに、気が付かないのか?」
「そうね、貴方が今すぐ、私を妻にしてくれないと気付かないかも。私、反省しているの。貴方はいつも私に会うたびに愛しているというサインを出していた。それなのに私はそのサインに甘えて、自分から行動を起さなかった。私が愚かだったわ。とにかく今まで貴方に与えられていたものを、今度は私が貴方に与えたいの」
「本当に今すぐ僕と結婚したいのか?」
「ええ、だって私、貴方を愛しているもの」
「君が僕を愛しているだって!」
満面の笑顔でケイティーを抱きしめたジャイルズは、彼女の身体をぐるぐると回した。
「ああ、ケイティー、こんな夢のようなことがあっていいのか?君が僕を愛しているなんて!」
「そうよ。だから今日は愛しているといいに来たの」
「僕の方が君を愛しているよ。決まっているだろう。ここは絶対、譲らないよ」
ジャイルズはケイティーを更に強く抱きしめた。
「早速、父に結婚の報告しよう」
「だめよ、愛し合ってから、極秘結婚をするのよ。お父様は極秘結婚をして欲しいらしいわ」
「うーん、父は結局、君の美しい花嫁姿が見たいというよ。まず、愛し合ってから父の元へ行こう。ケイティー、今からずっと永遠に君を離さない」
ジャイルズが幸せそうに抱きかかえて、唇を重ねたまま、私をベッドの上に降ろすと、欲しいものを貪欲に掴みにいってよかったと感じた。
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その日の夜、ヘイスティング家の彼の部屋で白いサテンのドレスに婚約のときに貰った装飾具をつけ、ベッドの中で、彼を待ち伏せした。
ジャイルズはヴィーナスのように金真珠がきらめく、彼女の美しい姿の釘付けになり、その待ち伏せにどきどきした。
「私、自分がもの凄くやきもち焼きという事実に気がついたの。ジャイルズ、今日、貴方の浮気の現場を目撃したわ」
「僕がそんなことをするわけないだろう!」
「カフェ・プルトーの前で貴方がきれいな女性を抱いているのを見たの」
あれは断じて浮気ではない。だけど、ミアとの別れの抱擁を目撃したら、勘違いされても無理はない。僕はかつてミアに嫉妬のあまり罵倒され、泣かれたことを思い出し、頭を痛めた。
とても悩んでいる彼の表情に、私は彼を信じようと決めた。彼の本心を聞くために、自分の嫉妬心を押さえて、にっこりと微笑んで警告した。
「ジャイルズ、貴方が他の女性と半径一メートル以内に近づくのは禁止、見るのも禁止よ」
不意打ちともいえる、意外な発言にお腹を抱えて笑った。創立祭の時に僕が言った言葉を持ち出すなんて、彼女は一緒にいて面白い。
「あと、カフェに行くのも禁止にするわ。結局、貴方より、私の方がやきもちやきなのよ」
「そうなのか?」
「ええ、守らないと結婚しないわ。貴方は私のものよ」
「ヴィー、君と初めて出逢った時から、僕は君のものだよ。僕が君のとりこになっているのに、気が付かないのか?」
「そうね、貴方が今すぐ、私を妻にしてくれないと気付かないかも。私、反省しているの。貴方はいつも私に会うたびに愛しているというサインを出していた。それなのに私はそのサインに甘えて、自分から行動を起さなかった。私が愚かだったわ。とにかく今まで貴方に与えられていたものを、今度は私が貴方に与えたいの」
「本当に今すぐ僕と結婚したいのか?」
「ええ、だって私、貴方を愛しているもの」
「君が僕を愛しているだって!」
満面の笑顔でケイティーを抱きしめたジャイルズは、彼女の身体をぐるぐると回した。
「ああ、ケイティー、こんな夢のようなことがあっていいのか?君が僕を愛しているなんて!」
「そうよ。だから今日は愛しているといいに来たの」
「僕の方が君を愛しているよ。決まっているだろう。ここは絶対、譲らないよ」
ジャイルズはケイティーを更に強く抱きしめた。
「早速、父に結婚の報告しよう」
「だめよ、愛し合ってから、極秘結婚をするのよ。お父様は極秘結婚をして欲しいらしいわ」
「うーん、父は結局、君の美しい花嫁姿が見たいというよ。まず、愛し合ってから父の元へ行こう。ケイティー、今からずっと永遠に君を離さない」
ジャイルズが幸せそうに抱きかかえて、唇を重ねたまま、私をベッドの上に降ろすと、欲しいものを貪欲に掴みにいってよかったと感じた。
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