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タマラのロマンス小説

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 NYより宇宙の空へ 1 NYより宇宙の空へ 3
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NYより宇宙の空へ

NYより宇宙の空へ 2

 
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専門書の詰まった本棚を目にすると、現実がどっと押し寄せる。

街を歩くと晩秋の青空はNYのビルの隙間から高く伸び、彼方にあるようだ。

2ブロック先にある自分に事務所まで颯爽と歩けば、更に日常へ戻る。

ジェームズが側に居ないと、事務所の建物付近の川辺の景色も色あせてしまう。

デスクに座り、仕事と格闘していると、あの夜、ジェームズと共に過ごせば良かったのかと後悔する。

 今まで幾度とチャンスはあった。その度にわたしがジェームズを拒むことは、無駄な抵抗であることくらい分かっている。

 ガールフレンドの一人になりたいのではなくて、ずっとジェームズと愛し合いたいのよ。膨大な恋人リストのAの欄に自分が載っていても嬉しくはない。

 疑っているのね、ジェームズを。

 あれから3日経つけれども、電話一つ来ない。

 1週間も過ぎた頃には、わたしに飽きたのかも知れないと悲しくなってきた。微笑み一つで、どんな女性もジェームズにときめくもの、取り立てて美しくない生真面目で勤勉な性質だけが特技のわたしをジェームズが選んでくれると思う?

 扱えるのは数字、扱えないのは髪の毛、ジェームズは・・・。

 同じことを悩み続けて13日が過ぎた。明日、ジェームズと会う約束をしたはずなのに、連絡は来なくて、気がつけば鳴らない電話を見つめている。

 心の声が囁く。

 ”電話するのよ、ジェームズに“

 手を伸ばしても届かないのは電話だけではない。

 ”明日の予定はどうなったの?“

その一言が怖くて聞けないなんて・・・。

 電話は鳴らず、わたしは振られてしまった。夜の街を歩きながら、そのことばかりを考えた。

 光が降り注ぐ夜でも明るいこの街では、夜空の方が窓の中にあるような空間で、多くの人、多くの人種が歩いている。

 多くの人がひしめき合う程、独りだと感じてしまうのはどうして?

 ジェームズが居ないと、独りも同然でしょう。

 ふいにジェームズの別れ際の言葉を思い出して夜空を見上げた。

            
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