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タマラのロマンス小説

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 アラビアンナイトに煌めいて 21 アラビアンナイトに煌めいて 23
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アラビアンナイトに煌めいて~高木裕里先生コミカライズ~

アラビアンナイトに煌めいて 22

 
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「アラベラ!本当にアラベラなのか?」

「ええ、そうよ!」

「ああ、アラベラ」

わたしをお姫様のように抱きあげたラシード。シャリーヤホテルで初めて会った時のように、しっかりと抱きしめられると、そのまま広間を抜けて回廊を歩き、プライベートルームのような場所へ連れて来られた。

中庭を臨むこの部屋はラシードの離宮の個室。広い海のような四柱式のベッドの淵にそっと座らされると、ラシードは前かがみになり、わたしをぎゅっと抱きしめた。

「夢みたいだ。こんなことをしてはいけないのに」

「どうしてしてはいけないの?わたしが庶民だから駄目なの?」

「そうじゃない、アラベラ、右腕を見せてくれ」

縫った後が白く残っている右腕にうやうやしく唇を重ねた後、床に片膝を着いて、わたしの瞳を見上げながら両手でわたしの腕にかかる金色の髪を愛撫したラシード。瞳にはわたしを想う気持ちが表れていた。

「君を傷つけた自分が許せない。アラベラ、この国に居ては危険だ。愛する君にもしものことがあれば僕は生きていけない」

「もしものことなんて、すでに起こってしまっているわ」

「他にも傷があるのか?」

「・・・ええ」

わたしは心のある位置、自分の胸の谷間に両手を重ねた。愛する君とラシードは告白してくれた。わたしも自分の気持ちを素直に話したい。

「ラシード、あなたが側に居ないとわたしは生きていけない。あなたに会えない一か月で心が傷ついて死にそうなの」

 祈るような気持ちでラシードの瞳をみつめた。

「愛するあなたに会えない孤独な百年と、あなたと一緒に居る一日なら、わたしはどちらを選ぶと思う?」

「僕をそれほどまでに愛しているのか?」

「そうよ。あなたはわたしが側に居なくても平気なようだけど」

「平気なものか!何度君を迎えに行こうとして、思い留まったことか。第一、君と出会ってからは君のことしか考えていない」

「ようやく意見が一致したようね」

「ああ、君が憎まれ口を叩いている時でさえ愛しい」

 ラシードは微笑みながら、わたしの顔にキスを浴びせた。もう二度と離れない。唇が開き、絡み合いながら抱きしめ合った。

「アラベラ、結婚しよう」

「ええ、この国の孤独な王、シーク、ラシードと結婚します」

 右手の薬指からダイヤモンドの指輪を抜いてラシードに渡すと、左手の甲を出した。

 わたしの左手の甲に唇を当てたラシードが、わたしの左手の薬指にうやうやしく指輪をはめる。

 それが始まりの合図のように、お互いに服を脱いで生まれたままの姿になり愛し合う。

 突然、舞い降りた愛は形になり、新しい世界を作る。

 二人の世界が交わることは、なんて美しくて覚悟の居ることなのだろう。

アラベラの耳元でラシードの愛しているという囁きが幾重にも広がり満たされていく。

わたし達は結ばれ、絶頂を極めると抱きしめ合って眠りに就いた。

          
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