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タマラのロマンス小説

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 アラビアンナイトに煌めいて 17 アラビアンナイトに煌めいて 19
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アラビアンナイトに煌めいて~高木裕里先生コミカライズ~

アラビアンナイトに煌めいて 18

 
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   ***

 こんなことを続けていいのだろうか?

 わたしを抱きしめて離さないラシードの気持ちは嬉しいけれど、予定では明日、帰国することになっている。

 この青い部屋で何度もラシードに抱かれていると愛されていると勘違いしてくる。事実、彼のわたしを見つめる眼差しは熱く、少なくとも誰でもいいという訳ではなさそうだ。

 飽きるまでなのかしら?

一緒に食事をしたり、入浴したりと片時も離れず寄り添い、こんな日々が永遠に続けばいいけれど、カルロにどう説明すればいい?

数日間、シークの愛人として過ごしていましたと説明出来る?

夜になり、ぎゅっと抱きしめられると、もし、愛されているのならラシードの側に居てもいいと感じた。

ここはハーレムのようで今の状態に戸惑う。ハーレムといえば、そこに住む女性の淫らで官能的な衣装を妄想するけれど、裸で過ごしましたというのが正解なのかしら?
 
 また、ラシードが情熱の籠ったキスを浴びせられると幸せな気持ちになり、物語のように千夜、いいえ、もっとこの日々を続けたくなる。

 わたしの愛するラシード。

 吐息しか聞こえない熱い空間に突然、走るような荒々しい足音が鳴り響いた。ラシードはさっと立ち上がり、枕元のシーツの合間にある短剣のジャンビーヤを取り出し、衣装ケースの中からアバーヤをアラベラに投げた。

「すぐにこれを着て、人目の付かないところに隠れてくれ」

白いトーブ、頭に白いゴドラを瞬時に身につけたラシードは足音のする方向へ目を向けた。

 危険なことが起こったのだわ。甘い夜を過ごしたこのベッドにも、ジャンビーヤが隠されていたなんて!
 
 慌ててアバーヤを身につけると、主席SPのマイスールがラシードの元へ駆け寄った。

「ダーギル・フサームが訪問を装い、一族を連れて宮殿を急襲しました。今、取り押さえているところです」

 そう告げると、マイスールは足音のする方向へ戻って行った。

「アラベラ、いいか?バスルームの横の壁の青いタイルの花模様の中に一つだけ赤いタイルがある。そこを押すと扉が開き宮殿の奥へ逃げられる。君は逃げるんだ」

「いやよ!あなたを置いて逃げることなんて出来ない」

「逃げると約束してくれ」

 約束するように瞳が重なったのも、つかの間、ラシードは青い部屋を抜けて走り去ろうとしている。青い部屋の扉を開けようとした時、扉の方が開き、ダーギル・フサームがジャンビーヤを持って立っていた。

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