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タマラのロマンス小説

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 アラビアンナイトに煌めいて 15 アラビアンナイトに煌めいて 17
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アラビアンナイトに煌めいて~高木裕里先生コミカライズ~

アラビアンナイトに煌めいて 16

 
 アラビアンナイトに煌めいて 15 アラビアンナイトに煌めいて 17
 砂漠の合間にあるサリーム家の宮殿は数本の尖塔にドーム型の青い屋根、前庭には緑が豊かでヤシの木が芝生の間に並んでいる。アラベスク模様の彫刻が施された壁、天井、は荘厳で清冽な印象だ。

 夜の闇を抜けて、ラシードと共に宮殿へ着くと玄関のアーチ型の門はするりと開いた。

「ラシード様、おかえりなさいませ」

 召使い達は集まり、馬を馬小屋へ連れて行く者や、指令を待つ者達がラシードの周囲を取り囲んでいる。

「アラベラ、僕は先に仕事を済ませるから、青の部屋で待っていて欲しい」

 そう告げると、ラシードは召使い達に指令を出した。

「アラベラを青の部屋へ案内するように」

 はっとした表情の召使い達がわたしに視線を集めた。

「どういうこと?」

「青の部屋が珍しいのだろう。僕は行くよ」

 どういう意味だろう?緊迫した空気が流れたのは確かだ。

理由がわからぬまま、数名の女性召使い達に囲まれて、宮殿の回廊の中庭の側を通り、奥まった部屋に通されるとその美しさに感嘆した。

広々とした空間、青いタイルの装飾は金色のアラビア文字、青の花模様と調和され、四柱式のベッドも青と金の色で整えられている。

安らぎの青の空間に間接照明の黄色い光が仄かに光っている。

「入浴をお手伝いさせて頂いて宜しいですか?」

「いいえ、そういうことに慣れていませんので構いません」

 砂漠の中のオアシスのような円形のバスタブは家族で入れそうな程大きく、ジャスミンの蜜の甘い匂いが立ち込めている。シャワーで身体を洗い、バスタブに入ると、ここはハーレムなのかと疑った。

毎朝、きっちりとした姿で現れるラシードがわたしと出会ってから宮殿へ戻ったようには感じなかった。

いつも彼はわたしを熱い視線で見つめ、そして・・・。

バスタブから出て、バスタオルで身体を拭くとバスローブを胸元まできっちりと身に付けた。化粧水、ボディーローションで肌に潤いを与えると、広い室内のどこで待てばいいのか分からず、ベッドの前で立ち止まった。

アラビアンナイトのような熱い夜。

こんなにもラシードに惹かれているなんて。

回廊から足音が聞こえ、ラシードの顔を見たら不安な気持ちは散り、その整った顔に釘付けになった。バスローブ姿のラシードはシャワーを浴びて、濡れた髪とムスクの匂いがする。

「ロフサーネとの婚約を解消する書簡をフサーム家へ送り、マスコミに発表する手配も済ませてきた。ロフサーネは僕との結婚が嫌で家を飛び出し、君に婚約指輪を押しつけたことから、ノイローゼになっていたことは間違いない。結婚は無理だ」

「ロフサーネのことを好きだったの?」

「妹にも満たない感情だったというのが本音だ。家同士の結婚はロフサーネには耐えられない。努力しても、実母のように子供を産んで立ち去ることしか出来ないだろう。ましてや・・・」

「・・・続けて」

「アラベラ、君に対する気持ちと同じ気持ちはロフサーネには持てない。君はあまりにもロフサーネと違う。君を一目見た時から抱きたいと感じていた」

「ラシード」

「君をみつめると僕は君のこと以外は考えられなくなる。僕の気持ちに応えるかどうか決めてくれ」

切迫した声で問いかけるラシード。時間が静止したかのように見つめあう。

「いいえと答えたら諦めるの?」

「アラベラ、諦めないよ」

 首を少しだけ右に傾ける癖のある微笑みの彼、愛しくて拒むことなんて出来ない。

「わたしの答えは、こうよ」

 欲望は青い夜に包まれて、激しい熱を帯びている。磁石がひっつくように身体はラシードを求めて、わたしはバスローブの紐をするりと解いた。堅く巻いたバスローブを脱いで胸元を覆うと大胆な自分の行為が恥ずかしくなってきた。

 わたしと同時にバスローブを脱ぎ捨てたラシードが、わたしを導く。

 「在りのままの君が見たい」

 手から放たれたバスローブが床に落ちるとともに、ラシードがわたしを抱きしめて囁いた。

「とてもきれいだ」

 胸と胸、腰と腰が密着すると、ラシードの欲望の証がお腹に触れた。顎を右手で持ちあげられ、彼の左手はわたしのお尻を愛撫している。唇はわたしの唇を開き、舌と舌は絡み、交わっている。全ての細胞が一つ残らず彼に触れたくて彼の背中を抱きしめた。

 抱き合ったままベッドに倒れるとラシードの唇が頬へ、首筋へ降りてくる。胸の頂を吸われると身体は弓なりに反り、喘いだ。本能が身体の痛みを予期してシーツをぎゅっと掴む。

 欲望の趣くままラシードはわたしの身体に舌を這わせ、わたしの脚を開くと太ももの内側の敏感な箇所を舐め、指でじらすかのように愛撫を続けている。

 身体は波のように揺れ、未知な快感と鈍い痛みがわたしに訪れる。

 頭の中ではじけ飛ぶ感覚が突き刺したとき、喘ぐと共に達した。

「ラシード!」

 初めての体験を刻みつけるかのように、ラシードをぎゅっと抱きしめた。

「あなたはまだ・・・」

そっと、ラシードの興奮した高ぶりに触れる。

「今夜はこれからだ」

ラシードがわたしの指に指を絡ませると、わたしの身体の芯にゆっくりと自分の身体を沈めた。彼とわたしは一つになっている。解放された歓びに満たされると、アラベラは女性の持つ男性を魅了する力を誇らしく感じラシードと同じリズムを奏でた。

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