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タマラのロマンス小説

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 アラビアンナイトに煌めいて 7 アラビアンナイトに煌めいて 9
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アラビアンナイトに煌めいて~高木裕里先生コミカライズ~

アラビアンナイトに煌めいて 8

 
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好戦的な態度とは裏腹な繊細で壊れそうな姿。アラベラのこういう姿は見たくないと感じるのは何故だろう?

反抗された時は腹を立てていたのに、小さく丸まっている姿を見ると抱きしめたくなる。

「アラベラ、提案がある」

「提案?」

 シークのあなたが?と言い返したくなるのをアラベラは堪えた。

 困惑した表情のラシードを見上げると、わたしに一抹の罪悪感が訪れた。

 断りもなく、いきなりアラベラと名前で呼ぶなんて、心の準備も出来ていない。

「君から買い取った商品だが、孤児院へ寄付するよ」

「本当に?」

 なんて素敵な提案なの!孤児院の方たちはスイスシルクを喜んでくれるかしら。

「君はアラベラという名前の女性以外の何者でもない。ロフサーネの身代わりでは腹も立つだろうが、ロフサーネとして、今から一緒に孤児院へ商品を届けに行かないか?」

「同行してもいいのですか?」

「孤児院の方たちは喜ぶだろう」

「ありがとうございます」

 笑顔がこぼれたわたしを眺めて、ほっとした表情をしている。

 まるで、わたしが寄付しろと命令したようで困惑したが、準備をするようにと告げて部屋から出られると、どうしたらいいのか判らなくなった。

 仕事でここへ来たので、スーツを持っていないと悩んでいたら、ホテルの従業員である黒いヒシャブに黒いアバーヤ姿の女性が二人現れて、わたしに日焼け止めのローションを塗り、美麗なアバーヤ姿に着替えさせてくれた。

金色の髪をヒシャブの中に入れて、鏡で自分の姿を眺めると自分が別人になったようだ。

 まるでアル・ファールド国の女性になったよう。

 ロフサーネ様と呼ばれながら指示に従ったけれど、他人の名前だと落ち着かない。

シークの孤児院訪問の付き添いだから礼儀正しく努めようと、気合いを入れた。

「準備は出来たのか?」

まじまじとわたしをみつめるラシードに、なんて返事をすればいいのか分からない。

「太陽がまぶしいから車に乗るまで、サングラスをかけるといい」

「構いません。観光もしてないから、風景を眺めたいの」

「砂漠しかないけれど」

「イギリスに砂漠はないわ」

 手を伸ばして、わたしの手を取ろうとするラシード。毎回、ちょっとした口論になるのはどうして?

 SPの主任らしいラシードと同年代の男性がわたし達の後ろを歩くと、ホテル正面玄関にリムジンが待機していて、後部座席に乗ると、奥の方には商品の段ボールが積んであり、車に搭載された後部座席の側にあるミニバーの席にラシードと並んで座った。



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