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タマラのロマンス小説

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海運王の娘~サン・テロス公国物語外伝1~

海運王の娘 15

 
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                       ***

 アフロディテが欲しくて身体が痛い。冷たいシャワーを浴びながら自分を戒めた。下腹部の隆起は収まらず、理性が途中で止めたのは正しかったと警告を続けている。

 家のために結婚に同意したアフロディテ。それで良かったはずなのに、否定する気持ちが押し寄せる。

 怒った顔も、笑っている顔も全てが美しいアフロディテは貞操の意味を理解している。

 いつも取り囲んでいる男性達の何人かとは交際していると決めつけていたが、軽はずみなことはしていない。

 ホテルで泣いていた時は守ってあげたいと強く感じた。

 美しい肢体に欲望を感じているだけでは足らず、彼女の心、愛が欲しい。身体だけでは物足りないから途中で止めた。

 求婚してからずっと彼女の姿、表情が頭を支配していた。

 アフロディテ・ラティスを愛している。

 結婚したら、彼女の愛を獲得するため努力しないといけないが、今は隣室へ行って欲望のまま彼女を抱くことを我慢するために自制心を保っている。

 瞳を閉じると彼女の姿が目に浮かぶ。

 少しでも触れたら全てを奪うだろう。

 一時間がとても長く、結婚式までは指一本触れてはいけないと自分を戒めた。夫になる人だからと、身体を許したのは彼女が優しいからだ。

 結婚したい僕は新聞の記事を利用した。父、オレストはサン・テロス公国とラティス家の結びつきを危惧し、ラティス家の姉妹の誰かと結婚するよう勧めた。

 今まで資産家の令嬢との結婚を持ちかけられたことは幾度もあったし、交友関係から結婚を勧められた時もあるが断っていた。
 
 アフロディテとの結婚を考えた時だけ積極的になったのは、家同士の利益ではなく、アフロディテを愛しているからだ。

 夫になるだけでは満足出来ない。

 いつの間にか眠り込んでいて、朝日が差し込むと誰かの呼び声で目を開けた。

「起きて、アレクシス。朝よ」

 柔らかなアフロディテのほほ笑み。両手で肩を抱き寄せると頬にキスされて、はっとした。

「シャワーを浴びて、服を着るよ」

 頬を染めて僕の身体を見つめている。どんなにセクシーで豊満な胸をしていても彼女は処女だと自制した。

「隣の部屋で待って欲しい」

 冷たいシャワーを浴びて、スーツを身につける。ラフな服装は気を緩める。昨夜、あんなにも反省したのに、目覚めると彼女の美しいほほ笑みがあり、気がつくと抱きしめていた。

「日曜日なのにスーツなの?」

 無邪気に問いかける彼女に朝食を食べた後、家まで送って仕事をすると説明すると、心配された。

 両親が彼女の前で不適切な発言をしないように気を配っていたが、彼女は如才なく両親と話す。

 特に父、オレストは、ことのほか彼女を気に入り、ファンの域に達している。息子の嫁という目線でも嫉妬した。

「アフロディテ、帰ろう」

 ラティス家ではなく自宅のマンションに連れて行きたかったが、それも我慢した。

 帰したくないが、来月からは一緒に暮らす。あっという間にラティス家の駐車場へ着くと、彼女に質問した。

「夫としての僕に望むことは?」

「そうね、もし、わたしが何人か子供を産んだら、子供達は分け隔てなく同じくらい愛して欲しい」

「約束するよ」

 愛するアフロディテから産まれる子供は皆、同じくらい可愛いに決まっている。誰が特別に可愛いなんてことは起こらない。運転席から降りて助手席のドアを開けると彼女に手を伸ばす。

 君はラティス家で愛されていなかったのか?

 いや、ディミトリオスの愛情表現が足りなかっただけで僕は同じ過ちを犯さない。

 僕の愛は全て彼女のもの。

「結婚式で会おう。純白のウエディングドレス姿を楽しみにしている」

 スーツケースと荷物を持って玄関まで行くと執事が荷物を持つと丁寧な言葉で話しかけてきた。この家は規則正しい城のようにきっちりとして、家庭のような優しさはない。

 

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