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タマラのロマンス小説

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海運王の娘~サン・テロス公国物語外伝1~

海運王の娘 5

 
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 スイートルームの奥の、ブルーのシルクが織りなす海のようなベッドの上に、そっとアフロディテを乗せると、神話のように消えてしまうのではないかと感じた。

 ベージュのドレスは身体を包んではいるが、彼女の美しい姿、女性らしい曲線を余すことなく伝え、アレクシス・ステファノプロスはその滑らかな肌、盛り上がった胸、丸みを帯びた腰、長くすらっとした脚に魅入った。

 金色の長い髪が艶めいてシーツの上に流れている。

 彼女と話したのは2度しかない。

 万華鏡のように変化する彼女の表情は頬を染めたり、怒ったり、泣いたり、笑顔になったりと絶え間ない。

 驚いたことに彼女はディミトリオスとアマンダの交際を知らなかった。

 アマンダ・ブリストルは隣国であるサン・テロス公国のプリンセス、カテリーナの母親で今やサン・テロス公国に意見が出来る立場にある。それに加え、サン・テロス公国の王弟、ヘリクレスはラティス家の末娘マリアにご執心という噂が絶えない。

 国家とラティス家の深い結びつき。

 ギリシャではそこに参入しないと衰退を意味する。

 アテネの真珠、ラティス家の娘達はいつも話題にはなるが、誰と交際しているか定かでなかった。男の噂があるのはマリアのみで、ディミトリオス自身も末娘がサン・テロス公国の王弟と結婚出来るよう画策している。

 そんなことより問題なのは目の前に居るアフロディテ。

 魅力的な彼女が横たわっていると自制心を失う。

 初対面ではキスする予定ではなかったのに、キスしてしまった。

 今夜はどうして泣いていたのだろう。

 プロポーズを断られたのに彼女と結婚することを決めていた。

 先週、彼女に断られた癖に諦めるつもりはなく、タイミングを測っていた。偶然にも、早めのディナーが終わり、今夜再会した。

 シルクのシーツで彼女を包むとシャワーを浴び、バスローブを身に付けた。広いベッドの隅で彼女と並んで眠り、寝顔を眺めながら、心は満たされてゆく。

 いや、欲望に飢えている。パーティー会場でアフロディテを見かける度に抱きたいと身体が反応していた。ラティス家の娘でなければ、とっくの昔に誘い何度も抱いただろう。

 花のような匂いと彼女特有の甘い香り。これだけ身体が反応するのなら、彼女と結婚しても長続きするはず。

 美しいアフロディテを妻にする。

 これは決定事項だ。

 彼女の規則正しい寝息を聞きながら横になると結婚する方法を考えた。




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