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タマラのロマンス小説

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 CEOと夢の家 18 CEOと夢の家 20
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CEOと夢の家  ~シリーズ3~

CEOと夢の家 19

 
 CEOと夢の家 18 CEOと夢の家 20
「クライブ、貴方に言いたいことがあるの」

 リビングルームに入ったサマンサはそこにクライブの父がいる姿に驚いた。

「勝手に家に入ってすまない。自己紹介がまだだったね。僕はライリー・マーシャルだ」

「サマンサ・アシュリーです」

 ライリーと握手したサマンサは、前回、ライリーに挨拶もそこそこで握手していなかった事実を恥ずかしく感じた。ライリーは険しい表情をクライブに向けた。

「クライブ、古い考えかも知れないが、結婚前にサマンサの家に転がり込むのはまずいだろう」

「考えがあっての行動です。静観してくれませんか?」

「クライブ、お前にもマオリ族、酋長の血が四分の一、混じっているんだぞ。そんな男が女性にこんな曖昧な態度を取っていいのか」

 サマンサはその時、クライブがホンギのプロポーズを実行する理由が分かった。おそらく、クライブの祖母が酋長の娘なのだろう。クライブのマオリ族の血は濃く、マオリ族の心を持っている。

「お前はとっくにニュージーランドのロトルアで挙式を済ませたと思っていたよ」

 サマンサはライリーの言葉で、クライブが本当は自分との結婚を望んでいないのだと思った。クライブが本当に私と結婚する気なら、私を初めて抱いた日にニュージーランドへ行くだろう。

「クライブ、今すぐジェット機をチャーターしよう。女性にこんな態度を取ってはいけない」

サマンサは自分と無理やり結婚させられそうなクライブに耐えられなくなった。

「ミスター・マーシャル、違うんです」

「何が違うんだ?」

「私がいけないんです。私達、そんな関係ではありません」

「君の意見は間違っているよ」

 クライブが否定するので、サマンサは更に告げた。

「いいえ、私、自分の営業成績を上げるために、クライブと関係を持ったんです。私の会社で私を調べればわかることだわ」

「サム、違うだろう!」

「私、貴方を誘惑した悪い女よ。貴方が見抜けなかっただけだわ」

 クライブの瞳には怒りの感情が宿り、それでもクライブはサマンサを抱き寄せようとしたので、サマンサはクライブの手を思い切り跳ね除けた。

「クライブ、わからないの?私は・・」

 クライブを愛し始めている。だから、クライブに結婚を強要してはいけない。

「お父様と揉めないで」

 サマンサは二階に走って上がり、部屋のドアを閉めて鍵をかけた。クライブは今頃、私と結婚せずにすんで助かったと思っているだろう。私がクライブを騙したということにすれば、クライブはライリーと揉めずに元の生活に戻れる。それに愛は永遠ではない。私の両親がそれを証明した。私が幼い頃には仲が良かった両親、二人が不仲になり、別れた事実を心の中で受け入れながら生きるあの苦しみ。

 サマンサは無我夢中でスーツケースに服を入れた。この家にはクライブの匂いがありすぎる。クライブの居ないところへ行きたい。

 サマンサはそっと一階の様子を伺った。クライブとライリーは真剣に討論している間にメモ帳を切り取り、伝言を書いた。


”私を愛していないのに結婚しようとしないで ”

 サマンサは玄関ポーチの目立つ場所にメモを置くと、走ってキューガーデンへ向かった。観光名所にはタクシーが停まっているはずだ。タクシーに乗ると、無意識のうちに行き先を告げた。

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