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タマラのロマンス小説

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 CEOと夢の家 17 CEOと夢の家 19
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CEOと夢の家  ~シリーズ3~

CEOと夢の家 18

 
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“E hine e hoki mai ra Ka mateahau I te arohae “

(ポカレ カレ・アナ第一章後、コーラス部です。)

 クライブの優しい歌声が聞こえる。クライブのキスは蜜のように甘く、楽園にいるような気持ちになる。サマンサはクライブと共に生活して一週間、自宅にいた。

 一週間ずっとクライブと共に食事を作り、私がキッチンのイスでくつろいでいる間に、クライブはキッチンとリビングの壁紙を全部張り終えた。クライブはピンクの板で飾り棚も作ったが、それはサマンサが考える長方形のありふれた飾り棚ではなく、上部にハート形や葉っぱの模様を彫刻した美しい飾り棚だった。

 サマンサは新たにピンクの板で本棚も作っているクライブに耐えきれなくて、一人でリビングルームから庭に出て、庭を散歩した。クライブの姿を見ないように、隣家のエアーズ夫婦の庭に入り、ブラックベリーを摘んだサマンサの胸に切なさが絶えず訪れた。

 クライブに出会う前の私は本当の夢の家が何であるのかを知らなかった。ドールハウスのような可愛らしい家を持つことが私の夢だったのに、理想と現実は宇宙と大地のようにかけ離れている。

 クライブの貼った壁紙にクライブの作った飾り棚は最高に素晴らしいものだが、あれらはクライブの匂いに包まれていて、絶えずクライブのことを想像してしまう。そして、毎晩、私を抱き、私を抱いた朝に私の髪を優しく愛撫しながら歌うマオリ族の優しい歌。

 家の中のもの全てがクライブの存在で溢れ、クライブが家にいるのが当たり前になっている。いいえ、すでにクライブの存在そのものが、私にとって家のようなものだ。夢の家がクライブの前では色あせて魅力のないものに見える。

 もう可愛いドールハウスのような夢の家では満足できない。

 私は夢の家よりクライブそのものが欲しい。

「サム、私の庭でブラックベリーを摘んでくれたのね」

「そうよ、この前、摘むって言っていたのに、実行していなかったから気になったの」

 ラベンダー色のセーターを身につけたブレンダにサマンサはぎこちない笑みを浮かべた。

「サム、この家が売れたのよ」

「もう売れたの?あの竜の置物達はどうなったの?」

「私達が引っ越す場所へ無料で運んでくれることになったの」

「そんな親切な会社は聞いたことないわ。どこの会社に売ったの?」

「ミスター・マーシャルよ。サムは彼と結婚するのでしょう?」

「どうしてそう思うの?」

 ブレンダはにっこりと笑った。

「年長者だから、かしら」

 なんて曖昧な根拠なんだろう。サマンサはどうこたえていいのか悩んだ。

「それにミスター・マーシャルは貴女にプロポーズしたと言っていたわ」

 ああ、もう!兄、友人の次は隣人なの?私を愛してないのに結婚は絶対する気なのよ。

 サマンサはブレンダに自分の家に戻るとも告げずに、自分の庭に向かった。

「サム、ところでその神秘的なペンダントはどこで買ったの?」

 サマンサは聞こえないふりをして、痛い右足を庇いながら、走って自分の家に戻った。 
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