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タマラのロマンス小説

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 CEOと夢の家 11 CEOと夢の家 13
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CEOと夢の家  ~シリーズ3~

CEOと夢の家 12

 
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「クライブ、手当をしてくれてありがとう。私、仕事に戻るわ」

「念のために病院へ行こう。病院が嫌ならせめて抗生剤を飲むべきだ」

 クライブは再びサマンサを抱き上げると、デスクの上に降ろした。
「やはり、まだ歩いてはいけないよ」

「クライブ、大げさよ。私は大丈夫」

「サム、僕が付き添うから抗生剤を飲んで家に帰ろう。今は大丈夫でも後でどこかが腫れるといけないよ」

「クライブ、私・・」

「僕に君を守らせてくれないか」

 サマンサは眼を見開いて、クライブをみつめた。クライブのオリーブ色の瞳の色は心から心配しているようで、更に温かい輝きを放っている。

「サム」

 クライブはデスクの上のサマンサをそっと抱き寄せた。サマンサの胸はときめき、クライブの優しさに戸惑った。クライブは私のことをどう思っているのかしら。クライブはただ怪我の責任を感じているだけかも知れない。

 サマンサはクライブの腕の中で震えた。サマンサの胸に甘く、激しい感情が熱湯の中の泡のように生まれ、自分をコントロール出来なくなってきている。

「クライブ、私・・」

 サマンサが何かを言いかけた時に、社長室の扉がノックされて開かれた。

「クライブ、この書類の件だが・・」

 サマンサは入って来た壮年の男性がハンサムな紳士だったので驚いた。彼がクライブの父親なのだわ。確かにクライブそっくりだけど、クライブの三十年後を見ているようだわ。

 サマンサはデスクの上に座っているのが恥ずかしくなって、慌ててデスクの下に降りた。急いで降りたので、途端に激痛が右足に訪れたが、懸命にこらえた。

「サム、大丈夫か?」

 クライブがサマンサの様子に気付き、心配そうな表情を浮かべるとサマンサは突然、悪戯な気持ちになった。クライブに出会ってからずっと訪れる胸を刺すような痛み。クライブは私の気持ちを無視して私を恋人扱いした。私が同じことをしても構わないのではないかしら。

「ダーリン、とっても足が痛いわ」

 サマンサはクライブの腕に腕をからめて、悪戯っぽく微笑んだ。

「サム、やはり病院へ行こう」

「家に連れて帰ってくれる?」

「クライブ、彼女は誰だ?」

「サマンサ・アシュリー、彼女は僕の・・」

「恋人です。私、ここでダーリンにマオリ族のことを教えてもらっていました」

 サマンサはにっこりと微笑んで、右足を上げ、左足のつま先を立てて、クライブの鼻に鼻先を三回付けた。クライブの父はサマンサのしぐさをみて硬直している。

「クライブ、君はサマンサにそんなことをしたのか?早速、結婚式の準備をしないといけないだろう」

 クライブの父が真剣な面持ちでいきなり結婚という言葉を出したので、サマンサはたじろいだ。

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