FC2ブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。

タマラのロマンス小説

スポンサー広告

スポンサーサイト

 
 CEOと夢の家 8 CEOと夢の家 10
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



もくじ   3kaku_s_L.png   スポンサー広告
*Edit
   

CEOと夢の家  ~シリーズ3~

CEOと夢の家 9

 
 CEOと夢の家 8 CEOと夢の家 10
 一週間後、サマンサは黒のタイトスカートのスーツと黒のハイヒールを身に着け、ニューマンズコーポレーションの会議室へ向かった。今日はワンフロアを占める会議室でミセス・ニューマンズブランドのデザイン展示会がある。内気なメアリーがプレゼンテーションを行うと自ら決めたので、サマンサは頑張っているメアリーを見守ろうと心の中で誓った。

 会議室内はミセス・ニューマンズシリーズのキッチンや壁紙などのサンプルで溢れ、シルバーブロンドの髪の毛を一つにまとめて紺色のゆったりとしたワンピースを着たミセス・ニューマンズ、ことメアリーがプレゼンテーションを始めていた。サマンサは壇上で、メアリーが一生懸命説明している姿を見て微笑んだ。

 メアリーがスクリーンを使って説明をしている側には黒のデザイナーズスーツを身につけたニューマンズコーポレーションのCEO、ウィリアムが凄い形相で周囲を見回していて、メアリーのプレゼンテーションの悪口を言った者は視線で殺しそうだ。ウィリアムがいる限り、メアリーは大丈夫だわ。サマンサはウィリアムを眺めて、必死に笑いをこらえた。

「メアリーは頑張っているようね」

「ああ、パトリシア。出社したのね」

「引き継ぎがあって。すぐに辞める訳にはいかないわ」

 金色の髪に緑色の瞳をした私の友人、パトリシアは緑のシャムロックのイヤリングと緑のニットスーツを身に着け、更にクラダリングの結婚指輪をした左手を夫のジャックの腕に絡めている。

 黒い髪に魅惑的な、紫の瞳をしたジャックはアイルランドの観光課、会長件、イギリスとアイルランドに多くの不動産を所有している。ジャックは左手の薬指にクラダリングを身につけ、ボルドー色のセーターにジーンズという服装だが、ジャックも熱い視線を絶えずパトリシアに送っている。サマンサは嬉しくなってパトリシアに話しかけた。

「この会場、ウィリアムの視線で熱いわね」

「メアリーは妊娠しているのよ。社長室で、片時も離れたくないってうるさいの」

「僕もパティーから離れたくないよ」

 ジャックが嬉しそうにパトリシアに微笑むと、サマンサはジャックをからかった。

「ここにも熱い男がいるという訳ね」

 サマンサは親友の二人が羨ましくなった。どちらの夫も妻に夢中だ。そして私は独り。あれからクライブの連絡はない。

 サマンサは自分の考えを振り払った。私はクライブに何を期待しているのだろう。クライブの車はいつのまにか無くなっていたし、そもそもクライブとは何もなかったわ。

「ところで、サマンサ。貴女、変わったペンダントをしているわね」

「これは、その・・何でもないわ」

 サマンサはたじろいだ。クライブとクライブに貰ったペンダントは別物よ。この渦巻き模様のペンダントは美しいから身に付けているの。この独特のグリーンは自然の緑を凝縮した神秘の色をしているし、それに・・。

「サム、久しぶりだね」

 背後から声をかけられ、肩に手を触れられたサマンサは、すぐに声をかけた相手が誰だか分かった。クライブだ。私は彼の声や手の感触を記憶している。

 サマンサは振り向きざまに、クライブを責めたくなった。あんな真似をしておいて、どうして一週間も私を放っておいたの?サマンサは頭の中によぎった自分の思いに驚いた。私は自分からクライブに帰れと告げたのに、なんて身勝手なのだろう。サマンサが振り向くと、そこに息を呑むような程、ハンサムなクライブが紺色のスーツを身に付けて立っていた。

関連記事



もくじ   3kaku_s_L.png   CEOと夢の家  ~シリーズ3~
   

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
  • 【CEOと夢の家 8】へ
  • 【CEOと夢の家 10】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。